◆午前中ゼミに出席して、その足で国立博物館に行った。
ぽかぽか陽気の上野公園は、散歩にぴったりだ。
外国人観光客も修学旅行の高校生も、カップルもサラリーマンも、
みーんな陽だまりで日向ぼっこしていた。
◆まずは本館へ。
4月19日まで「書画の展開 ―安土桃山・江戸」の部屋に、グランマの所有する佐久間象山の書が展示されているのだ。
今までチャンスがなくて展示されているのを見たことがなかったので、私はこれが初対面。
赤い表具でなかなか迫力のある字だった。
常設展も見直してみると結構おもしろいものだ。
特に江戸時代のレシピ本なんかは、復刻版出しても良いくらい充実していた。
ただし館の設備がいまいちだ。
お国の博物館なんだから、もうちょっと立派にしても良いような・・・。
◆次に表慶館に。
吉岡徳仁氏監修の、
「Story of…」カルティエ クリエイション~めぐり逢う美の記憶をみる。
エキシビジョンのエントランスがノイエギャラリーみたいで素敵。
一歩足を踏み入れると、薄暗い部屋にキラッキラのジュエリーがずらっと並んで、幻想的な空間が広がる。
2階に上がるとマハラジャのネックレスや、エリザベート王妃のティアラなどなど、贅を尽くした作品が見られる。
「手先の器用な日本人」なんて言われるけれど、世界の技もすっごい。
フランス人恐るべし!
しかし最も驚きだったのが、一番最後に出会う、今までの黒を基調にした部屋とは対照的な、真っ白の「最後の部屋」。
ガラスケースの中には吉岡氏が「カルティエの未来」をイメージして制作した、「Moon Fragment-月のかけら」と題されたパフュームボトルが。
美しい球体のボトルの中に大きなダイヤが一粒。はっと息を呑むような作品だった。
さらに面白いことに、最後の部屋は不思議な香りで満たされているのだ。
「香り」で「記憶」を強める斬新な演出で、見応えならぬ「嗅ぎ応え」もある、ユニークな展覧会だった。
◆流石に疲れて阿修羅展は見に行かなかった。
阿修羅フィギュア完売らしいし、まあいいか。笑
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