風流な花町をひょいっと入ったところにある、ものすっごく分かりづらい文房具屋さんに行って、さあ帰ろうって振り返ったときに目に映った廊下。
私がまだちっちゃかった頃、初めてお絵かきで遠近法を教わったとき、手前が広くて遠くが狭い道なんてあるかいって変で変でしょうがなかった。
今だって、道は等しくまっすぐだっていうことが頭にこびりついている所為で、奥行きが生み出す斜線を見ることができなかったりする。それがどうだろう。この廊下に立つと、ちゃんと「向こう」と「こっち」をつなぐあらゆる斜めの線が見える。
今ならもっと上手にお絵かきできそうだぞ。
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