◆噂どおり、多くを語らない展示会で、
にんげんたちは自由な発想で、
切り取られた、しかし広大な、「自然」に浸っていた
彼の仕事はなるほど神業だった
静と動の狭間を縫い
次元を操り
社会を壊して世界を平らにした
◆私は趣味がら、アートを観ると、それが辿った過程やらを追求したがる性であるが
これってどうやって撮ってるの とか
加工なしでは無理じゃないか とか
編集の仕方 とか
インテリア性を意識しすぎる とか
そうゆうことを考えて観ちゃいけないものだった
それに気づいたとき、なんだか自分が恥ずかしくなって
ぎゅうと目を瞑り 俯き
ああフィルターのない世界に生きたい
動物よろしく五感だけで感じたらどれだけだろう
と意識せざるをえなかった
しかしながら思考することは、快楽であるな
そんな思惑は生ぬるい海風と、更けゆく黒が誤魔化した
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