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name : me what?
sex :F

運命で、生きてる人。
Traveled
インドネシア・台湾・韓国・中国(上海)・フランス・フィンランド・エストニア・マルタ共和国・アメリカ(ワシントン(シアトル,タコマ),オレゴン,カリフォルニア,NYC,ボストン,ハワイ×2)
The cat



name : ニコラス
love :変装と料理

「ウオノメにタタリメ!」
Movie
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カレンダーを買った。
グランドオープン前にして予約のお客様が1組しかこないという
奇跡的に呪われた日。
それでも積もり積もった睡眠不足は確実に私の体力を奪い、
5時を回った頃には背骨を伸ばしていることさえ不可能になった。

開放されて、6時手前の丸の内線3両目。
唯一のつり革が私の重力を肯定する。
押し出されて後楽園。
乗った場所のせいかもしれない。普段は見えないガラス越しのジャコランタンと目が合う。
HPは残っていない筈が、その邪悪な笑顔にまんまと釣られて簡易改札を出てしまう。
そこで、カレンダーを買った。

カレンダーや手帳というものは、ご時世珍しく、寛容というか、マイペースというか、
一定のゆとりを孕んだ存在であるように思う。
縄をかけるも、有る程度の弛みがそこにはあり、息苦しさの程度はまあ低い。
それに比べてサディスティックなまでに我々を拘束する高速インターネットと携帯電話…。
ここ最近の疲労だってまた然り、彼らに起因すると言っても過言ではない。


3日前、私は携帯を家に忘れた。

それは故意ではなくただの偶然だった。
家から駅までの778歩のうち、おおよそ557歩あたりで、何か足りない感に見舞われ、
電車に乗って占い見ようと思ってそれを持ってこなかったことに気が付いた。
それでも一日中不安なんてことは寧ろなく、清々しい一日を過ごした。
前期にこの清々しさが病みつきになって、一週間携帯を不携帯したら
非難轟々、散々クレームがきたのは言うまでもない。

「私最近病んじゃってさぁ、携帯逆パカしたくなった」
って女の子言葉にひどく頷ける人が多いのもすべてすべて。

この世界から自由になるためには、携帯を切ればいい。
携帯がもたらすものといったら、それは自分の所在地の明示化と、目の下のクマだ。

不健康極まりない。

だけど混沌とした世界を生き抜くのは至難の業で、
ものさしなしではとてもやってはいけないから
時間や自分をあらゆる型に押し込む。

不健康極まりない。

 


それに比べてお前は余裕があっていいねとカレンダーに語りかけると、
「っていうか私は2008年ですけどね。おととい来てください。」って言われた。

なんということだ。

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