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name : me what?
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運命で、生きてる人。
Traveled
インドネシア・台湾・韓国・中国(上海)・フランス・フィンランド・エストニア・マルタ共和国・アメリカ(ワシントン(シアトル,タコマ),オレゴン,カリフォルニア,NYC,ボストン,ハワイ×2)
The cat



name : ニコラス
love :変装と料理

「ウオノメにタタリメ!」
Movie
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渋谷のクラブに悠のダンスをみにいく。
ただでさえ人口密度の高い街に雨が降ると恐ろしい。
高層ビルのうえから眺めたら、花が咲いたようで美しい景色だろうが、下界の人間にとってはこんなに歩きづらいことはないと、天を恨めしく睨み上げる。

悠は今日もご機嫌で、踊っている最中ににやにやしてしまう癖は健在なものの、またレベルアップしたなあということが素人目にも分かった。
ただ今回は他のチームにあまり興味が無かったのと、増える人口に伴う室温上昇に、ヒートテックがさらに効果をあげてモイスチャーどころではなくて、あやうく水蒸気になりかけたので、よかったよと声をかけて早々と表に出てしまった。

その後一緒にきたマユと2件ハシゴしてニンニクだらけのごはんをたべた。
もう大学生活も折り返し地点だねなんて時間の経過の速度を嘆きつつ、高校の思い出話に花を咲かせる。 留学のこと、ダンスのこと、はまってた音楽のこと、世界史の先生のこと、テストばっかりの毎日のこと。
だけど過去の出来事やその時の心情も、時間が経つと随分欠落してしまうんだね。それはとても悲しいことだねと、オニオンスープの熱さに顔を歪めながらマユが言った。

私の通っていた高校は、仏教を教育の根本とし、信仰心の強かった私はすっかりその校風に染まって、全校生徒の1割も参加しない朝のおつとめにもなんとなく週に2回は出ていた。
そのときにいつも校長先生が、朝起きたときに、今日も命を貰えたことを感謝して、その日を精一杯無駄の無いように生きるんだよというようなことをおっしゃっていて(今思えばそれはカーペ・ディエムである)、私や一緒に参加していたクラスメイトはかなり啓発されて少しでも内容の濃い日々を過ごそうと奮闘していた。そしてなかなか充実した毎日を送っていたのだ。いや、送っていたに違いない。
送っていたはずなのに、ディテールが説明できなくてもどかしい。
思い出も、溜まり過ぎるとやがて少しずつ埋もれていってしまう。

そうするとやっぱり、その日を生きていた証を何かしら残しておかなければならないのだと思う。何かしらキーワードが残っていれば、割と簡単にその時の映像を見つけることが出来る。頭の中は巨大なビデオラックで、一応検索機が設置されている。
視聴されないビデオはやがて埃をかぶって再生できなくなる。
ビデオのコレクションは、あればあるほどいい。
それに、コレクションは見て楽しむものだ。ほうっておいたらもったいない。


ああ、なんか自分も時にはまともなことが言えることに安心する。
記憶をつなぎ止めようとしたら今日の日記は長くなっちゃった。




病院でよく看護士さんが口にする、
「昨日の夜は何を食べましたか」
「今日は何曜日ですか」
という質問は、なかなかハードルが高い、と思う。

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