アングルの『グランド・オダリスク』。
私はこの絵の雰囲気がとても好きで、去年の美術史の論述試験では執拗にこの絵について書いた覚えがある。
エキゾチックな雰囲気も醸し出しているこの作品の魅力は、なんといっても、裸婦の長くて歪んだ背中である。
今日は六本木にある治療院に、体の歪みを治してもらいに行った。
高2の6月終わりか7月の始めにクラスのみんなでオレゴン州を旅していた途中のバスの中で、誰かが放った衝撃発言(たしか知美だった気がする)に顎が外れるほど大笑いし、丁度その時バスが右に傾いたために、本当に私は顎を外した。
それから数年の間、大口をあけてものにかぶりつけないもどかしさを抱えつつも特に治そうとせず、一度レントゲンを撮ってもらったこともあったが、右顎がちょと奥に入ってるけど問題在りませんと片付けられてしまったので、そうなのかとずっと放置していた。し、かーし、最近になって顔が歪んできていることに気がつき、これは・・・!と思って今日に至ったのである。
ところがいざ施術にはいると先生は、顎を治すどころか、私の全身を改造しはじめたのだ!
もちろんなんか耳の後ろの方をぐぎっとやって口があくようにしてくれたんだけれども、同時に腰の歪みが治り、O脚が治り、胃下垂が治り・・・遂には肺のあたりをいじったら空気が沢山吸えるようになってしまったのだ。なにこれ。
「胃を上にあげたからおなかがすっきりしたよ」と言われ、まさかと思っていたら、お昼のインドカレーが沈んだ位置がいつもより上だったので、どうやら本当らしい。
彼は魔法使いか仙人らしい。
ということで、私は、新たに生まれ変わった。
チャーラーラーーッチャラー
オダリスクの彼女を、先生に会わせてはいけない。
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