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name : me what?
sex :F

運命で、生きてる人。
Traveled
インドネシア・台湾・韓国・中国(上海)・フランス・フィンランド・エストニア・マルタ共和国・アメリカ(ワシントン(シアトル,タコマ),オレゴン,カリフォルニア,NYC,ボストン,ハワイ×2)
The cat



name : ニコラス
love :変装と料理

「ウオノメにタタリメ!」
Movie
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◆午前中ゼミに出席して、その足で国立博物館に行った。
ぽかぽか陽気の上野公園は、散歩にぴったりだ。
外国人観光客も修学旅行の高校生も、カップルもサラリーマンも、
みーんな陽だまりで日向ぼっこしていた。

◆まずは本館へ。
4月19日まで「書画の展開 ―安土桃山・江戸」の部屋に、グランマの所有する佐久間象山の書が展示されているのだ。
今までチャンスがなくて展示されているのを見たことがなかったので、私はこれが初対面。
赤い表具でなかなか迫力のある字だった。


常設展も見直してみると結構おもしろいものだ。
特に江戸時代のレシピ本なんかは、復刻版出しても良いくらい充実していた。
ただし館の設備がいまいちだ。
お国の博物館なんだから、もうちょっと立派にしても良いような・・・。


◆次に表慶館に。
吉岡徳仁氏監修の、「Story of…」カルティエ クリエイション~めぐり逢う美の記憶をみる。

エキシビジョンのエントランスがノイエギャラリーみたいで素敵。
一歩足を踏み入れると、薄暗い部屋にキラッキラのジュエリーがずらっと並んで、幻想的な空間が広がる。
2階に上がるとマハラジャのネックレスや、エリザベート王妃のティアラなどなど、贅を尽くした作品が見られる。
「手先の器用な日本人」なんて言われるけれど、世界の技もすっごい。
フランス人恐るべし!

しかし最も驚きだったのが、一番最後に出会う、今までの黒を基調にした部屋とは対照的な、真っ白の「最後の部屋」。

ガラスケースの中には吉岡氏が「カルティエの未来」をイメージして制作した、「Moon Fragment-月のかけら」と題されたパフュームボトルが。
美しい球体のボトルの中に大きなダイヤが一粒。はっと息を呑むような作品だった。
さらに面白いことに、最後の部屋は不思議な香りで満たされているのだ。
「香り」で「記憶」を強める斬新な演出で、見応えならぬ「嗅ぎ応え」もある、ユニークな展覧会だった。


◆流石に疲れて阿修羅展は見に行かなかった。
阿修羅フィギュア完売らしいし、まあいいか。笑

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第12回文化庁メディア芸術祭では、聴覚もいっぱい刺激された。



左:TENORI-ON
右:"Open Reel Ensemble"


気持ちの良いピコピコ音がすると引き寄せられた"Open Reel Ensemble"。
学生CGコンテストインタラクティブ部門で優秀賞をとった、多摩美の学生さんの作品。
アナログなオープンリールを使って、デジタルなサウンドを紡ぐ。
そんなギャップが面白かった。



新たに“モノ”を造らなくって、使いようによって新しい価値を創造することができるのだ。



目の前の既製品を、今一度眺めてみよう。
イルミネーションの季節到来!

街じゅうがキラキラして夜になると幻想的な空間が広がってわくわくする。

人類とアライグマには光るものにぞっこんなDNAがあるんだろうな。




最近大流行のライトペインティングでは、自由自在にきらきら空間を作れちゃう。

こんなパーティーもありかもしれない。↓
Dir:PIPS×Tak Kuroha“Light Painters: Reject The Ordinary”

日本で有名なアーティストといえばトーチカ
赤坂アートフラワーで作品見たけど面白かった!
Dir:トーチカ“Internet Haut Debit”
残像アートでピカピカ落書き。

クリスマスにみんなでやりたいわん!
「フェルメール展~光の天才画家とデルフトの巨匠たち~」に行く。

◆平日の午前中だし、たいして混んでないだろうと思っていたら、読みを誤った。上野を甘くみてはいけない。
美術館に着いてみれば年配の女性で溢れかえっていて、入場までに40分。押し合いへしあいの中、なんとかすべての作品を見て回ったが、ちゃんと作品に向き合う余裕はなかった。
絵よりも人出の多さに圧倒される。笑


◆この展覧会は順路や展示設計があまり優秀でなかった。スペースの限界があるから、仕様がないことだけど、もう少し工夫すればうまく回転するだろう。
すし詰めの鑑賞は、なんとも味気ないものだった。
これだけ混むなら動く歩道を採用したらいいと思う。

私も含め、みんなミーハーじゃ。

◆芸術鑑賞に関心が高いことは本当に良いことだ。だけど日本人は嗜好がまだちょっと偏っているかなあと、直立井戸端会議を聞いて思う。
知識だけじゃなくて、「自分がその絵から何を感じるか」ということも大事にしてほしい。
そうすれば、日本のアートシーンの幅を広げられるし、芸術鑑賞のメリットも享受できる。


◆しかしフェルメールをはじめとしたデルフトの画家たちの絵は、家庭愛と日常のユーモラスなシーンを、高貴ぶらない独特のタッチで巧みに描きだしていて、素敵な気持ちにさせてくれた。
巧みな構図で空間や建築物を描く様も、圧巻だ。
オランダ行ってみたい。


◆さてこれでフェルメールは新たに5作品みたから、踏破済みは

恋文
レースを編む女
天文学者
信仰の寓意
リュートを調弦する女
眠る女
水差しを持つ女
少女
婦人と召使
中断された音楽の稽古
兵士と笑う娘
マルタとマリアの家のキリスト
ディアナとニンフたち
小路
ワイングラスを持つ娘
手紙を書く婦人と召使
ヴァージナルの前に座る若い女

ここまでくると全部みたくなっちゃう。
36作品、死ぬまでに踏破できるかな。

◆フェルメールに関しては、ダリの『フェルメールの<レースを編む女>に関する偏執狂的=批判的習作』と、スカーレット・ヨハンソン主演の『真珠の耳飾りの少女』もいとをかし。
今日はお昼過ぎに川口在住のまりえちゃんに付き合ってもらって、“Dance with Colors!”展
を観に行った。


MONGOOSE STUDIO“fuwapica lite”


「光」の技術の発展によって「動く」ようになった「色」。
空に代表される微妙なグラデーションも人工的に創れる時代が来た。恐るべし発光ダイオードよ。
今後ますます面白いインスタレーションが生まれることを予感させる。
さらに、生活の中でも色をもっと自在に扱える未来をちょっと垣間みた。
鮮やかにするもよし、無機質にするもよし。



とりあえず薄型テレビが欲しいです。
(思ってたより展示品が少なかったヨ)
昨日からどうもカルボナーラが食べたいんだけど生クリーム買いに外に出るのが億劫。

そういえば私の住んでる地域ってスパゲッティ消費量が日本一らしい。



さてここでいつもなんだかおままごとを彷彿させる作品を創るストップモーションの魔術師PESの“Western Spaghetti”を載せときましょう。



ほんとおなかすいた。
B-boyならぬBee-boyが愉快なコスチュームでノリノリに踊り騒ぐ動画を発見。
何ぞこれと思ったら、ハーゲンダッツのミツバチ救助のキャンペーンCMみたい。
どうやら北米ではミツバチが絶滅の危機らしい。
http://www.helpthehoneybees.com/

本家HPにupされていたCMも素敵!と思ったらPSYOP制作の模様。
相変わらずダイナミックで繊細なお仕事をなさるぅ。
“Death of the Honeybee” Dir: Cedric Nicolas-Troyan, Laurent Ledru

ミツバチといえば、あんまり流行らなかったけどビー・ムービーが思ったより面白かった。
みなしごハッチといい、なんかミツバチって苦労性よね。




アネット・メサジェの個展を閉館30分前に駆け込みでみてきた。
アネット・メサジェ:聖と俗の使者たち」@森美術館

◆かわいいダークな作品たち。
咄嗟に「ネガティブファンシー」なんて言葉が浮かんだ。
死んでるのか生きてるのか分からない空間に放り出されるかんじ。
死んでるのか生きてるのかわからない物体が目の前にあって、見てる私は生きてて、だけど相手は中途半端だから一方的に見てるだけではだめって気持ちになるんだけど対話はできない不思議なもどかしさ。
個人が可愛がるようなぬいぐるみより生のレベルはちょっと下がってて、でもなんか集団で強烈なメッセージを放出しようとしてるのがわかる。
すごいからくり。

しかし若いアーティストなんだろうと思ってたら65歳と意外に高齢でびっくり。
いやはや、私も高齢期を迎えてもなお突飛な発想を捨てない女性でいたいわん。

◆そういえば夏休みだからか何なのか、現代アート展にしては高齢のお客さんが多かったなぁ。「え、これもアートなの?」「お父さん、さわっちゃだめよ!」「よくわからないわー」なんて言いながら、見てるのか見てないのか分かんないスピードで作品の間をぞろぞろ進むおじいちゃまおばあちゃま。
《ふくらんだりしぼんだり》とタイトルのついた空気で膨らむ巨大なオブシェを「うふふ」って楽しそうに見つめる姿が微笑ましかった。
現代アートは感覚で楽しむことから入るといいよね。
思えば私も、古典しか全く興味が無かったのが、9年ぐらい前にキアズマで遊んだのを契機に心を開いたもんだ。
展示方法もNYライクになって、パブリックプログラムも充実して、いよいよいろんなひとに現代アートを広めようとする気運が高まっている。すばらしいことだ。




◆ラスト!!
私の後輩に、ジャパニーズ・メサジェのような子がいる。
その名もチヨ・ヒグチ。(かっこいい!)



グッゲンハイム美術館に行く。

かの有名なぐるぐるカタツムリは工事中のため灰色のクロスを被って冬眠中だった。。
それでも館内は平日なのにすごい人で、カタツムリの軌跡に残るよく分からないぬめりのように長蛇の列が外まで続いていた。


今グッゲンハイムは蔡國強という中国のアーティストの特別展をやっている。
射抜かれた車にトラに、大迫力の狼の群れが螺旋にそって展示されていてその間を縫って歩く。

蔡國強氏は日本に住んでいたことがあるらしく、滋賀から持ってきた巨大な木船なんかもあった。
日本語で書かれたメモを見る限り、彼の意識ははるか宇宙にまでおよんでいて、内外宇宙をつなぐアートを製作するという大規模なプロジェクトが彼の創作テーマのようだった。


特に火薬を爆発させて作る作品が面白かった。
ビッグバンを連想させるアイディアは無限!

"Women In Art" by Philip Scott Johnson

美しい女性を描いた絵はカタルシス効果があると思う。



女性についての絵画に関しては、私はアール・ヌーヴォーものが特に好きだ。
日本美術の発展+西洋美術の革新とも捉えることができるアール・ヌーヴォー美術は、エンターテイメント性と計算された高貴で精密な美を表現し、また部屋に飾るならこれよね(と私は思っている)と多くの現代人の指示を集めインテリア性に特化している。
特にアール・ヌーヴォーな女性は、写実と抽象の狭間に生きていて、そのぴったりはまらない感じが不思議な美しさを醸し出している。


今日はそんな美しい女性たちを描いた一人であるクリムトの作品を見に、クリムトだらけのノイエギャラリーに行った。

意外に着色された作品が少なく、デッサンや下絵が多かった。
彼はタブーを犯した画家として当時故郷のウィーンで散々非難されたというのは知ってはいたけれど今までそこまで露骨な絵を見たことがなかったので性描写や裸体の妊婦を描いた彼のデッサンはけっこう衝撃的だった。
周りにあんな絵ばかり描いているひげおやじがいたら間違いなく変態だ思う。




だけど彼は性的なものへの執着を捨てなかったからこそ、多くの人を魅了する新しい美しさを表現することが出来たんだろう。
エクスタシーを匂わせると神秘的な美女の前で誰もが足を止めて見惚れてしまう。
偉大な画家の一人である。



周りに強烈な絵を描くおじさんを見つけても、見て見ぬふりをしましょうね。

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