「何を作ってるか、じゃなくて、誰とつくってるか、が大事。」
我がサークル人生が昨日幕を閉じた。
スピーチをやらねばならなくて、言いたいことは一応決めていたにも関わらず、マイクを持ったら想いが無秩序にあふれ出して、言いたかったことは10%ぐらいしか出てこなかった。
2008年度の支離滅裂な生き物No1が生まれた瞬間だった。
私が言いたかったのは、私が3年間、サークルで共に過ごした仲間は最強にいい人たちで、最強にハイセンスで、最強に愛すべき存在であるということ。そして私という人間を省みたとき、3年前と比べると予想もしなかった程に価値観が大きく変わったこと。そしてそれはやっぱりサークルの伝統と仲間のおかげであったこと。
それから、ものづくりは自己表現と創作意欲を満たすだけではなく世界に影響を与えられる可能性を秘めていること。クオリティの高いものとは、製作者がどれだけ自分の納得できるものを完成されられたかということであるということ。だから思うままに自分の良いと思うものをとことん追求して今後も素敵な作品を作っていってほしいということ。ことことことこと。
文字におこせばこんなに単純。しかしいざ本番になってみると、これに思い出が付与されて、みんなの想いにゆさぶられて、私の脳みそはスパークした。
「伝えること」を常に考える活動をしてきたのに、最後伝えきれなくて本当に申し訳なかった。
だけどそんな愚劣な私に、最後まで仲間は優しくて。
エンドロールに流れた私に対するメッセージを見て、久しぶりに声を上げて泣いた。
後輩は手の込んだ卒業アルバムをくれて。先輩は履歴書にメッセージをぎっしり書いてくださって。全てが嬉しすぎて、夢なら醒めないで、と、本気で思った。
先日私は親友に、「優れている人は優しい」ということを教わった。
サークルで出会った人たちは、本当に優れたひとたちである。
今ここに、すべての縁に対して感謝する。
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