忍者ブログ
Calender
Search engine
me



name : me what?
sex :F

運命で、生きてる人。
Traveled
インドネシア・台湾・韓国・中国(上海)・フランス・フィンランド・エストニア・マルタ共和国・アメリカ(ワシントン(シアトル,タコマ),オレゴン,カリフォルニア,NYC,ボストン,ハワイ×2)
The cat



name : ニコラス
love :変装と料理

「ウオノメにタタリメ!」
Movie
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

「理由」を考えたほうが効率的で正しいからだ。しかし、世の中には「正しいこと」が存在しないことを知った。そして「意味付け」には「可能性」があることに気がついた。

//////////////////////////////////////

『潜水服は蝶の夢を見る』を観た。

脳梗塞で全身麻痺の体になってしまったELLEの編集長が、唯一自力でコントロールできる左目を使って自伝を書き上げる。実話をもとに創られた作品である。

まず、主人公ジャンの左目から観た世界を撮るカメラワークがすばらしい。
視野が狭く、不明瞭なショットが、観客とジャンを一体化させる。
さらに、ジャンのモノローグで話が進行するのも面白い。
客観的に彼を観るのではなく、彼の世界に一緒に入り込んでストーリーを追うことで、難病を扱ったものだが、同情にかられたり感傷的にはならなかった。

私は彼の意識を追いながら、一緒に戸惑って、一緒に受け入れた。
そして彼が、唯一自分に残された「想像力」と「記憶」の存在に気づき、
それを「創造」へと転換することを決意したのをみて、ハっとしたのである。


「創造力」。


人は日々、何かを「創造」する。目にみえるもの、目に見えないもの。
新しく「創造」しようとすると痛みが伴うこともある。
しかし、新たに生まれたものは、自分を、周りを、ちょっとだけ変える効果がある。
負の効果だってある。でも必ず「いい」こともある。


昨日の読売新聞に、『遭難フリーター』という、ドキュメンタリー(?)映画が取り上げられていた。監督は派遣労働者。自分を撮って作品にしたものらしい。
ああ、これはいろいろ「社会的」に言われるンだろうなあと思って読んでいたが、
彼の創造意欲は評価するべきだと思った。



「創造」なんて、結局は自己満足なのかもしれない。

でも、そんな言葉では片付けられないものがあるんじゃないか。

死に近い位置で作品を創った2人の創造者に、生の意味を教えられた気がした。
PR
よそはよそ!うちはうち! HOME 大御心