今シーズン一番のお気に入りの白いブラウスを着て歩くと、鬱蒼とした雨降りの日ですら気持ちは晴れ晴れとする。
お気に入りを纏っている時に味わう爽快感は女性の愉しみのひとつだわなんてファンシーな戯言を脳内で反芻する。そしてそんな愉しみに年齢制限はないなぁ・・・と、恋するファッショナブルなおばさまたちを眺めて思った。
3時のおやつにドーナッツを食べて、一人、SATCを観ていた時のことだ。
chick flickのいいところは、何にも考えずにただ流れる映像を享受するだけでいいというところである。しかもたいした内容でなくてもなんとなく見終わったときには励まされている自分がいる。だから同じような筋書きでも何度も観られてしまうのだ。
それに、アメリカの描くポジティブな女性像は嫌いじゃない。
サラの皺に見合わない若づくりファッションとはしゃぎっぷりはぎりぎりの線をいっていたけれど、日本人じゃ絶対似合わないような服を着こなすあたり流石というか。
ルームウェアにそれ何匹使ってるの?と言いたくなるようなボリュームのある毛皮のコートを着て真夜中のNYCを闊歩しちゃう姿には恐れ入りましたとしか言いようがないでしょ。
しかもこなれてるからどうしようもない。
(そいえばあんまりこなれてない役で出ていたジェニファー・ハドソンが、ほんとに素敵な女優になっていた。
無理に高飛車っぽくしてるけど笑うとちょっとあどけなくなる彼女独特の表情が最高だ。歌もさることながら多才な人だと思う。)
総じると、主婦仲間で観に行って、帰りにお茶して帰るのにピッタリな作品だった。みるからにそうだけど。
それでも20代の未婚者が将来について楽しく思案できる映画でもあったので星は3.8ぐらい。
だけど一番面白かったのは、前に座っていた20歳ぐらいのカップルの彼の方が、上映後に残した一言
「俺、頑張るわ。」
だったなぁ。笑
目指せ、Mr.パーフェクト!
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