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◆少し白ばんだキャンバスから優しい光をさす空。
港に並べられた鮮やかな野菜たち。
薄い木目の家具にシンプルな食器は主役たちを際立たせる。
昼が延長して眠らない夜に鳴り響く楽しげな木琴の音。
すべてが「充実」を湛えている街。
ヘルシンキ。
うちのブルーベリーは2週間前から収穫期に入り、ジャムになったりヨーグルトに隠れてみたりして毎日テーブルの上でおはようと言う。
ブルベリーってブルーな顔しているくせに、実は甘くて、ギャッピングの達人。
そんなブルベリーたちを眺めていたら、不意に7年前の夏にフィンランドで食べたそれを思い出した。あの国のベリーはまるで宝石だった。
そういえばフィンランドよかったよねと両親に言ってみれば
そういえばおまえ、『かもめ食堂』見た?とDVDを手渡されたので朝から映画を観てしまった。
小林聡美と片桐はいりともたいまさこ。
おばさんだし、ぜんぜん美人て訳じゃないんだけど、この3人が出ててると何故か安心してしまう。
そうゆう不思議な女優さんパワーと、フィンランドというまたこれが不思議なパワーを持った国が絶妙にマッチして、久々に面白い作品だった。
話は非常に単純で、小林聡美扮するサチエがヘルシンキで日本食堂をやってるんだけど、全然お客さんが来なくて、それでも毎日真面目に決まったパターンで生活をし、お店を開く。そしたらついにアニメオタクの青年が初めてお客さんで来るようになって、それから片桐はいりに出会い、お店を手伝ってもらうようになる。そしたらだんだん、だんだん、お客さんがくるようになる。みんな最初は訝しげな感じだったり、怪しかったり、深刻なかんじだけど、サチエパワーと美味しい日本食パワーで和んでいく。最初はとっつきにくいように見えるけど、実はみんな温かい人たちだった。みたいな話。
とっつきにくいように見えるけど、実は心は温かいフィンランド人。
なんかそれってブルーベリーみたいだよな。