■白金ドットコム

◆私は市バスが好きになれない。

東京と埼玉では運賃システムが違うからうっかり間違えてしまうし(3月18日からはスイカが使えるけど(＾ω＾))、何より時間が曖昧で、都内でさえ昼を過ぎれば２５分毎にしか来ない。
約束の時間に間に合うように乗れば大抵時間を持て余してしまうほど前に着いてしまう。
時間を潰すのが下手な私にとってそれは本当に苦痛なことである。

今日も白金にある会社に行くのに随分早く着いてしまい、雨の中、プラチナ通りを何度も行ったり来たりしてしまった。

白金なんて、指で数えるぐらいしか行ったことがないので何処に何があるのか全く分からなくて、地図を見ながらキョロキョロ歩いていたら、ランチの後のお散歩を楽しむシロガネーゼのマダムたちに怪訝な顔をされた。


◆そんな慣れない白金に行ったのは、新しいバイトのため。
今日は住宅業界の派遣を扱う会社の面接に行った。

シロガネーゼが設立したプラチナ通りにあるその会社では、面接をしてくださった人事の方もシロガネーゼオーラがむわんむわんしていたから、私もお上品にしなくっちゃ！と思って、始終、紀子様みたいな笑顔が張り付いた顔をしていたら、会社を出たとたん右頬が引きつってしまった。

会社自体はマナー研修が徹底していて、シフトも融通が利いて、昇給もあるすごく良い所だった。
明日からモデルルーム勤務になる。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　


◆さあ帰ろう！と表に出た途端、目黒行きのバスが向こう斜線に到着。
間に合わない！ガーン！と思った瞬間、目の前に帰りとは逆方向のバスが到着。
待ち時間が億劫だったので、行き先見ずに走ってすべりこみで乗ってしまった。

どこで降りればいいのか分からないし、青山で乗ってきたアパレル関係の仕事をしているらしいメンズの話(いかつい顔してランジェリー担当らしい)が面白くてつい終点まで乗ってしまった。





気がつくと国立競技場の前だった。



私はバスが嫌いである。